整形外科
診療内容
整形外科に求められる役割は、外傷や疾患で生じた運動機能の障害を改善させることに加え、加齢や運動不足などで障害が生じる前に運動機能を維持できるように皆様を支援していくことです。運動器とは、骨・関節・靱帯、脊椎・脊髄、筋肉・腱、末梢神経など、体を支え、動かす役割をする器官の総称です。整形外科は頚部から足趾まですべての運動器を対象とし、感染症、関節リウマチとその類縁疾患、骨・軟部腫瘍、神経疾患、変性疾患、外傷からスポーツ障害まで多くの疾患・外傷を治療します。
整形外科で行う治療には、保存的治療と手術治療があります。保存治療には生活環境、習慣、栄養に対する指導からコルセットや装具を利用する運動療法や作業業法、骨粗鬆症や関節リウマチに対する最新の薬物治療まで多岐にわたります。
一方で、変形が進んだ骨折や変性疾患の場合、保存治療には限界があり手術治療の対象になります。手術の適応を見極め、正しいタイミングで手術をすることが極めて重要です。保存的治療と手術治療を適切に組み合わせて適切な医療を提供することで、皆様が健康で豊かな生活を送られるように支援していきたいと考えております。
特徴
高齢化社会が進む銚子市には、骨粗鬆症などの代謝整骨疾患や変形性脊椎症や変形性膝関節症に代表される変性疾患でお困りの方が非常に多く居られます。平日の外来診療において、問診、理学所見や各種検査から診断を下し治療を進めていきます。交通事故や転倒して動けなくなった場合は、救急搬送が必要になる場合もあります。当院では24時間体制で救急対応しております。必要に応じて入院治療をお勧めすることもあります。令和2年6月から手術治療を行う体制が整い、年間およそ140件の整形外科手術を行っています。外来治療、入院治療のどちらにおいても、当科はリハビリテーション科と連係して治療を進めることが多いです。令和3年5月から回復期リハビリテーション病棟が開設されたため、当科で手術を受けた症例の多くが、在宅生活復帰を目指してリハビリテーション治療を長期間、集中的に受けられるようになりました。
主要検査
- 超音波検査 一般レントゲン検査 CT (Computed Tomography)
- MRI(Magnetic Resonance Imaging) X線透視検査 X線ストレス撮影
- 骨塩定量 神経伝導速度測定
主要手術
- 外傷に対する手術:各種骨折手術(創外固定、プレート固定、髄内釘固定、人工骨頭置換術等) 靱帯・腱修復手術
- 変性疾患に対する手術:人工関節置換術(股関節、膝関節、足関節)足部・足趾変形矯正手術 腱鞘炎手術 手根管症候群・肘部管症候群手術